岡田歯科医院
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〒740-0043
山口県岩国市保津町2-15-1-1
TEL: 0827-39- 0023


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当院の特徴


虫歯は入口が狭く、中が大きく広がっている場合が多いです。
歯の表面のエナメル質は硬く、内側の象牙質は軟らかいため、虫歯が広がっていきます。
広がった虫歯を取り除くためには、狭い入口を広げるために虫歯ではない部分も削らなくてはなりません。
当院では、虫歯ではない部分をなるべく削らずに治療を行います。

■虫歯の進行
う蝕はエナメル質は脱灰しにくく、象牙質の方が脱灰しやすいために象牙質内で広がっている事がほとんどです。
赤い部分がう蝕(むし歯)です。
MIの概念 (できるだけ健全な歯質は削らず、う蝕の部分は残さず削る)でう蝕部分を除去するとこのような形態になります。
白い部分がう蝕(むし歯)を除去した部分です。
レジン修復では形にとらわれないため、これ以上、健全な歯質を削る事なく、修復する事ができます。
黄色い部分がレジンで修復した部分です。
これをインレー修復した場合、外開きの形に修正したり、箱型に修正したりする必要があるために更に健全歯質を削除する必要があります。
濃いグレーの部分がインレーで修復した部分です。
また、インレーと歯の間に隙間をなくしたり、インレーを安定させるためにう蝕以外の部分まで大きく削る場合もあり、 さらに穴が大きくなる事もあります。

健全象牙質を削るという事は、う蝕部分との境界にある透明層という石灰化が強く起きている部分を削ってしまう事になり、 象牙細管を石灰化させて細菌の歯髄への進入を防いでいる透明層が無くなる事により、歯髄への細菌感染を容易にしてしまう原因にもなってしまいます。
インレー修復にする事で歯髄炎を生じ、歯髄を取らなければならなくなるケースもあります。
インレーの場合、修復するまで、技工作業のため、数日を要し、その数日の間に象牙質表面が汚染されてしまうと歯髄炎の原因ともなります。


神経を取ってしまえば痛みもなくなりますし、何が悪いの?と考える方もいらっしゃるかもしれません。
神経を取れば確かにむし歯による痛みは感じなくなります。
しかし、歯の神経が生きていれば、むし歯が進んできたときに歯の内側から石灰化を起こして
象牙質の虫歯の進行をある程度食い止める力がありますが、神経をとることでその力は失われ、
神経が生きているときよりも急速に進行しやすくなります。おまけに進行しても痛みを感じないので、
気付いた時には抜歯しなくてはならない寸前の状態ということも珍しくありません。
また、神経をとった歯は非常に割れやすくなります。
歯の破折によって抜歯になるケースは9割9分がた神経を取った歯であるといっても過言ではないでしょう。
歯根破折防止のために金属等で被せる必要がある場合もあります。
被せるということは、むし歯の広がっていなかった部分も大きく削り取る必要があります。
神経を取った後は根っこの治療を行う訳ですが、この根っこの治療が不十分だと何年か経過したときに
根尖性歯周炎という病気になったり、根っこの先に膿がたまって歯茎が腫れてきたり、
かなり強い痛みを伴ったりする可能性があります。
神経が正常な状態で残っていれば、これらの病気は起こりえないのです。
このように神経が残る・残らないで、その歯の寿命は大きく変わってしまいます。
越しても神経を残せる可能性があるならばできるだけ神経は保存すべきです。
当院での歯髄保存療法は虫歯の治療、特に歯髄(歯の神経)まで到達するような虫歯に置いて、
神経を取らずに治す目的で、3種類の抗生剤を混合した薬剤を使用します。
当院では開業当初より、この歯髄保存療法を積極的に行い、できるだけ神経を取らずに治療するよう心掛けてきました。
現在私が行っている方法は星野先生、宅重先生が発表された方法と
全く同じというわけではなく岡田歯科医院独自のやり方です。
ここ数年間は結果にも満足しており方法も変えていません。おそらく、この先も改良は必要ないと感じています。


歯髄保存療法の項目でも述べましたが、極力、神経は残すべきです。
しかし、この方法でも、すべての歯髄が残せるわけではなく、やはり限界があります。
やむを得ず歯髄を取らなければならない場合は、歯の根っこの治療を行います。これを根管治療と呼んでいます。
この根管治療がきちんとおこなわれないと、将来根っこの先に炎症が起きて、
骨が吸収され、根尖病巣と呼ばれる、バイ菌の巣のようなものができてきます。
ひどい場合にはかなり強い痛みを生じ、根っこの先に膿がたまって顔面が大きく腫れあがることもあります。
こうなってくると、根っこの治療を再び行わないといけません。せっかく入れた被せもはずして、やり直しです。
そうならないために、根っこの治療は時間がかかっても、丁寧に、二度とやり直す必要の内容に行われるべきです。
では、どのように行われていればいいのでしょうか?
根っこの治療は家を建てる時の基礎工事みたいなものです。
概観からはあまり見えるところではないため、どうなっているのかが分かりにくいですが、
きちんとしておかないと後から問題が発生し、いくら立派な外観のものを作っても、
場合によっては家(かぶせ)そのものをやりかえないといけなくなってしまいます。
当院では、開業当初よりすべての永久歯の根管充填後のレントゲンを必ず患者さんにお見せし、
根っこの治療がきちんとできていることを確認していただいております。
根っこの先まで正確に充填するのに必要なのは、電気的根管長測定器です。
メーターと音で根っこの長さを教えてくれます。
当院では根管内を針のような器具で広げる時、常に使用しています。
治療中「ピーピー」という音が鳴っているのはこの機械を使用している音です。
このように、根管治療はできる限り正確に根尖まで充填するように心がけてはおりますが、
それでもすべての症例において根管治療を完璧に行うことは不可能です。
最も大切なのは、可能であれば神経を取らずに残すことだと思います。「健全歯髄は最良の根管充填材」です。


やむを得ず抜歯をした場合、歯の移植治療をすることがあります。
主に親知らずを抜歯した場所に移植するので、周りの歯に負担がありません。
また、自分の歯を使うので適応性が高く、噛むときの感覚はふつうの歯と同じようになります。
例えば複数の歯を抜かなければならない場合、通常では入れ歯もしくはインプラントでの治療となりますが、
歯の移植をすることで、移植した歯を支えにしたブリッジでの治療が可能になることがあります。
自家歯牙移植の症例はこちら


山口県岩国市の岡田歯科医院では、
MI治療(なるべく抜かない、削らない、神経を取らない治療)を念頭において常に治療を行っています。
あらゆる手段を使って歯質、歯髄、歯そのものを保存する事を試み、
抜歯してインプラントではなく、できるだけインプラント等に頼らない治療を目指しています。

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